2012.04.29 Sunday
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仕組みさがし絵を描いたり、音楽にひたったり、お散歩したり、本を読んだりしてます。
イマジネーションを与えてくれる色んな出会いをブログで紹介しています。 2009.03.31 Tuesday
蛇塚
「僕が知る」 中原中也「未刊詩篇」より 僕には僕の狂気がある 僕の狂気は蒼ざめて硬くなる かの馬の静脈などを思はせる 僕にも僕の狂気がある それは張子のやうに硬いがまた 張子のやうに破けはしない それは不死身の弾力に充ち それはひよつとしたなら乾蚫(ほしあはび)であるかもれない それを小刀で削つて薄つぺらにして さて口に入れたつて唾液に反撥するかも知れない 唾液には混ざらぬものを 恰も唾液に混ざるやうな恰好をして ぐつと嚥み(のみ)込まなければならないのかも知れない ぐつと嚥み込んで、扨それがどんな不協和音を奏でるかは、僕が知る アトリエの向かいに竹林の三角地があります。 ぜんぜん手入れがされてなくて、一歩も立ち入る事が出来ません。 母に手入れをしてみてもいいか?って聞いた所、ちょっと怖い話を聞いたんです。 それは約60年前にさかのぼるお話。 竹林の場所に道路を通そうという話になりましたがそこには蛇塚の言い伝えがありました。 住民達は気味悪がって竹林に手をつけようとしません。 竹林の隣の小さな小屋に”かねやん”というおじさんが一人で暮らしています。 ”かねやん”は言い伝えなど信じません。 ”かねやん”は毎日毎日竹を切ります。 竹の根は強く絡み合い一筋縄ではいきません。それでも毎日頑張ります。 ある朝 ”かねやん” の 竹を切る手が止まりました。 意識が捕われ何も考える事が出来なくなってしまったのです。 近所の住民達が集まると、切り開かれた竹林の中には沢山の大きな石がころがっていたそうです。 蛇塚の祟りと恐れた人々は道路を少しずらして通す事にしました。 それきり ”かねやん”はその生涯をとじるまで狂気と共に生き 竹林に立ち入る人はいなくなったそうです。 と、そういう話があるからやめときなさいって!「はい。決して触りません!!」 ゾゾゾゾゾーーーーーーーっと背筋がゾクゾクするお話でした。 ”かねやん”は仮名です。 |
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